己の内に在る凶暴性、野獣、
樹海のような虚勢と警戒
うつろでしかない
此の浮世は
其のような現世ですから
美しくなければ生きている意味など在りません
何度も同じようなことばかり囁かれる
煙草が切れました
生活
此処のウィンナ珈琲は仄かに甘くて安心する味がする。
不安定になってしまったときのことは平常時はあまりよく覚えていない。
自分の中に違う人間が巣食っているような気がする。
帷が落ち、訪れる。
煙草はもう吸えなくなったが、誰かが吸っている香を嗅ぐのは好きだ。
「只、生きているだけでいい」
そう云って欲しかった。
それだけなのに。
不安定になってしまったときのことは平常時はあまりよく覚えていない。
自分の中に違う人間が巣食っているような気がする。
帷が落ち、訪れる。
煙草はもう吸えなくなったが、誰かが吸っている香を嗅ぐのは好きだ。
「只、生きているだけでいい」
そう云って欲しかった。
それだけなのに。
詭弁
昔は眠ることが大好きで周りからは「眠り姫」なんて呼ばれていた。
今は眠ることが嫌い。嫌いというかおそろしい。
朝起きるといつの間にか膝に痣ができている。
夢の中の自分のほうが能弁だ。
いろいろなことがおそろしくなった。
歳をとるということ。
高校時代に母を亡くした友人のことを思い出した。
大学も一緒で、もう駄目かもと思っていたところをわたしに誘ってもらえて、助かったと云っていた。
わたしはいったいこれまで何人の心を潰してきたんだろう。
今は眠ることが嫌い。嫌いというかおそろしい。
朝起きるといつの間にか膝に痣ができている。
夢の中の自分のほうが能弁だ。
いろいろなことがおそろしくなった。
歳をとるということ。
高校時代に母を亡くした友人のことを思い出した。
大学も一緒で、もう駄目かもと思っていたところをわたしに誘ってもらえて、助かったと云っていた。
わたしはいったいこれまで何人の心を潰してきたんだろう。
Claíomh Solais
「いつか必ず死ぬ」
その事実がわたしを強くする
生きていると忘れていくばかりね
死ぬ直前に総て思い出せるかしら
眼の前も眩むで視えなくなる
頼れるのは己だけ 己だけ
他人様に何と云われようと
貫き通しなさい
グングニルの刃は
貴女が思っているよりも靭く妖しい
貴女が思っているよりも靭く妖しい
空洞
我等人間様
他人の言葉を借りてしかもの云えぬ侘びしさよ
主観でしか語れぬ虚しさよ
意味の解らぬまま言の葉を操るも同じ
まじくなって徒然とて
其等美しく在りませぬ
美しくなければ生きている意味など失い
美しく死んだほうが増しよ
美しくお終い
仕合せって如何
儚いものよ
藍微塵は散る
六花は熔ける
貴方にも神がお在りでせう
「神」とまでは云わずとも
心の支え棒の様な
尊き存在
哀しく為ったら香水を纏ふの
止め処なく為ったら本を読むの
希望が視えぬ時は黒い瞳を視るの
他人の言葉を借りてしかもの云えぬ侘びしさよ
主観でしか語れぬ虚しさよ
意味の解らぬまま言の葉を操るも同じ
まじくなって徒然とて
其等美しく在りませぬ
美しくなければ生きている意味など失い
美しく死んだほうが増しよ
美しくお終い
仕合せって如何
儚いものよ
藍微塵は散る
六花は熔ける
貴方にも神がお在りでせう
「神」とまでは云わずとも
心の支え棒の様な
尊き存在
哀しく為ったら香水を纏ふの
止め処なく為ったら本を読むの
希望が視えぬ時は黒い瞳を視るの
不祝儀
想像力の無い奴等
心臓の音色を聴け
血飛沫の色を視よ
痛みに想い馳せよ
游泳池の底で緋色が滲んだの
身体の真ん中を機関銃で撃ち抜かれたの
其の様な夢ばかりみているわ
完璧です
此れは完全無欠で潔癖で純白
精巧に造られたサナトリウム
卯月には海に還りませう
皐月には花の名を教えておくれよ
帷
時計の針を折って
松明にする それとも
アマレットをかき混ぜる為のマドラーにして?
夜は重くじっとりと全身にのしかかる
闇は怖くなどない
夜が怖いのです
暁が存在しないような気がして
息を一本
すうっと吸って
煙草に焔をつけて
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