空洞

我等人間様
他人の言葉を借りてしかもの云えぬ侘びしさよ
主観でしか語れぬ虚しさよ
意味の解らぬまま言の葉を操るも同じ
まじくなって徒然とて
其等美しく在りませぬ
美しくなければ生きている意味など失い
美しく死んだほうが増しよ
美しくお終い

仕合せって如何

儚いものよ
藍微塵は散る
六花は熔ける

貴方にも神がお在りでせう

「神」とまでは云わずとも
心の支え棒の様な
尊き存在

哀しく為ったら香水を纏ふの
止め処なく為ったら本を読むの
希望が視えぬ時は黒い瞳を視るの

龍乃夢

墜落する飛行船は
炎を吹きながら飛ぶ火焔龍
はたまた火の中に還らんとする不死鳥 鳳凰
それとも那由多宇宙から齎された隕石か

眼を変えれば
世界も変わる

amber

深く深く 琥珀のような車内
頰紅を塗したような空
窓の中の窓
都会の住処
人々の営み
幾つもの人生と
わたしの人生を
想像しながら
窓を眺めていた

疾る

黄金色の濃縮された時間