人が死ぬこと 星が死ぬこと
死んでいった星々のことを考えると涙が滲む
紅い星は特に もう高齢の星なのだと云う
あの蠍の心臓アンタレスもプレアデスのちかくで光る牡牛座のアルデバランも
いつか あとどれくらいで あともうすこしで 失くなってしまうのか 纔か
人に非ず か ひとにアラズ あらずんば でも私は
人として 人間として 笑ったり泣いたり怒ったり悲しんだり 歌ったり踊ったり食べたり寝たり したいのだ 人の間はざまで 天と地の間で 星と人の間で 生と死の間で
終わることは始まること
最初のものが最後のもの
閉じたときに開いたもの
死ぬことは生きること
生きることは死ぬこと
だから愛しく、美しい
全ては
等しく