Claustrum

どうかあの理想主義者が笑い転げたまま倒れ安らかに眠りますように


力を入れる部位は 箇所は そこじゃない
力を加えるのなら ほんのすこしでいい


どうかあの修道女が先々へ進みながらもそれらを忘れませんように



両の眼は眩まず  塞がれず  広く明瞭でありますように




回廊を駆け抜けてゆく風花の乙女に

specio

照準器を覗くことでしか見つめられなかった
shadow 自分の影のそれは彼は彼女は
憎み忌み嫌い合うことで分離は成された
(その銃で触れずに撃ち殺したかったのは自分自身の影だった)


「ここには罪と罰しかないじゃないか」
「罪と罰は仲良しなんだ」
「罪のあるところに 罰はある」
「ならば、罪がなければ 罰もない?」
「なぜ永遠に殺し合うことしかできない」




scope


その眼鏡は

            近すぎた



aspect

expect

despect

suspect



spectral

spectacle



spectrum

speculum

解錠

もうあなたの中に在るのだから、あとはそれを呼び起こすだけなのよ
ずっと眠っているそのちからを



もう手を差し伸べる準備はできている、いつだって大丈夫、その守護と寄り添い、すべては整えられている


最後のトリガーは
自らそれを望むことだ
望み、願い、その意志を表明する、相手に伝える、勇気
求めなければ与えられない
選択と合意


魔術や呪文を発動させるためには先ず
「詠唱」が必要なのもそのように
何れを呼ぶのか
何れを使うのか
口に出して唱えること
そのちからを使う意志
そのちからを受け取る
志向その先を唯定める



この世界で体現するのはこの身体をもって動くわたしだ

一了

「魔法が途中で解けるのは、それが自分の力じゃないからよ」


真であれば
魔法が解ける 
魔法をかける 
ない

真であれば
いつも「それ」だから
ずっとここに在るから

まことのみ

「正しさ」とわたしも使うけれどずっとどこか違和感があって
「誠実さ」なのかもしれない と思った

自分にとって
                          の  誠実さ
自分に対して

鰭鱗

浴槽じゃ窮屈だった人魚にとっちゃ  九つなれど    二十六でも

点よりも線で
線よりも円で
円よりも球で
廻る銀河の音