湯船

氷は溶け落ち涙溢れ  運命の輪は廻る

大きな一枚  鱗の月

石像の庭  光の祈り

波際の音に耳を澄まして

幕間

 




黒き月の園 / Innocence

裁かるるジャンヌ
時代ときの女神

その時その人にとって必要だっただけ

魔女

聖女

異端の神

異教徒


甘く瑞々しい無実の果実が

人間達が樹からもぎ取り美味しそうに頬ばるそれが

実はゆっくりと効く末梢から腐敗させる神経毒だったのだとしたら?


他人に何を云われてもいい

大切なものが何かはわかっている

わらべうた

「愛されたい」「もっとわたしをみて」

と泣き噦り叫んでいるわたしのなかに

ずっと踞っているわたし


差し出された愛も掬えずに

不知火



「もっと前から話したかったのに、大人になってしまった」

泣きながら笑う わたしを見ている




わたしは現実にいなかった

時計の魔女

廻り 重なる 罪と罰

もしそれが噓だったとしても

噓だと告げないで

子宮と排水口の夢

爪と皮膚の境間の痛み

吸いながら吐いているような