私宇宙
☤ 堤 慧未理 Emiri Tsutsumi
2016年7月28日木曜日
詭弁
昔は眠ることが大好きで周りからは「眠り姫」なんて呼ばれていた。
今は眠ることが嫌い。嫌いというかおそろしい。
朝起きるといつの間にか膝に痣ができている。
夢の中の自分のほうが能弁だ。
いろいろなことがおそろしくなった。
歳をとるということ。
高校時代に母を亡くした友人のことを思い出した。
大学も一緒で、もう駄目かもと思っていたところをわたしに誘ってもらえて、助かったと云っていた。
わたしはいったいこれまで何人の心を潰してきたんだろう。
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