2022年2月22日火曜日

躬雪

何かが崩れ、去っていくとき
人はどうしても欠片を探して
必死にしがみつこうとするけれど



ただ、包むように
凪いだ中空に居て
ただ見守っていても
いいのかもしれない



きっと、もういいんだ



音を吸い込む雪景色
天から降り注ぎ
さらさら と
 細やかに雪ぐ
白雪を
眺めていると
そう思う



ああ、大丈夫だね



ゆっくりと
窓の色も移りゆき
冬の謐かな朝の光