2024年10月23日水曜日

Ratnaraj

 

蛹だった。

溶解する条理には

ただ横たえるしかなく。

 

私のなかで

死んでいくものと

花開くものがいる。

 

同時だ。いつも

啐啄同時。

 

 

 

わたしたちは 生きながらに、何度も、生まれ変わる。

 

 

 

 

「もう小鳥じゃない」

 

そう。ならそれは 鳳凰おおとりだ。

 

 

 

 

 

ようこそ。

 

 

冷厳で、灼熱な

 

冥王星の

 

露の滴る

 

久遠の園へ

 

 

 

反転する冥界下り。

下がることは、上がること。

 

さあ、君の奈落を見せて 御覧よ。