君の黒い瞳と黒い髪を信じている
空 回りながら落ちゆく鳥の死骸
石英の削られた切先にくちづけを
瀝青材の油の煌めきは綺麗ですか
海 濁りながら沈みゆく人の死骸
君の白い肌と白い唇をみつめてる
大人になるってのはなんでこんなにつらいんだ
少女の胸が膨らむときに痛むのとおんなじさ
酒くさいエレベーター
眼はどんどん見えなくなっているのに
過剰な感度やこみ上げる胃液
それでも途切れ途切れの音は心地好い
家に帰ったらすべてを燃やし尽くしたい
声にならない声で君のうたを唄う
僕は此処で
自分が朽ちゆくのを待っている
皮膚が剥がれ落ち
骨が溶けて
血が退いてゆく様を
只々みつめている
「わたしの痛みは、いつでもわたしの痛みだわ」
こわいのは
揺れる魂
それだけ
僕が詩を書くことはない
僕が死を描くことはない
それは呪いでもあり呪いでもある
書くことや作り出すことで
まだここに居てもいいのだと思えるなら
いくらだってやる
何でもする
ずっと届かない